キングスネーク伝説

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Legend of KingSnake

【サイケデリック・ロックと長時間演奏】

ROCKという音楽が誕生して40年になる。どうせすぐに忘れられる音楽だと思われていただろうが、今日までROCKが特別な音楽として残っているのは、どん欲なまでに色々な音楽の要素を吸収し、変化し続けたからにほかならない。
また、ロック・ファンがラジオから流れてくるロックン・ロールを聞き、レコードを買っていくうちにいつの間にか、今の君や僕になっていったからRockが有るのではないだろうか。
レコード盤を通してロックを考えてみよう。
ロックンロールは「3分間の芸術」といわれていた。ロックンロール創世期には78回転SPレコードで世に出た。その後、すぐに塩化ビニールの現在の?材質に替わった(ちょうどCDの様に)。ラジオのDJにかけてもらえるのに手ごろな時間内にジャンジャン!と終わる45回転17センチ、シングル盤だ。しかし、材質の変化により30センチのレコード盤が可能になった。
ヒット曲と一緒に、ついでに録音された曲(としか思えないような気がする曲)14曲入り331/3回転LPレコードの出現だ。
ロックンロールは3分前後が当たり前(2分未満もいっぱい有った)で4分を越えようものなら「長い」と言われていた。このLPレコードは、訳は判らないけど14曲と思っていた。(ジャズやクラシックのレコードは見た事がなかった!)
1966年の「Pet sounds(Beach Boys)」に始まった、アルバムにストーリーや一貫性を持たせたトータル・アルバムの時代がやって来た。「Sgt Pepper's lonely hearts club band(Beatles)」「There satanic majesty's request(Rolling Stones)」「Days of futurepassedサテンの夜(Moody Blues)」「Tommy (Who)」など数えたらきりがない。LPレコードなしでは考えられない作品だ。
1967年夏、革命的な事が起こった。
ラジオでかかるのは3分台なのに、LPレコードでは6分を越えるというDoorsの「ハートに火をつけて」との出逢いだ。
当時はヒッピー、フラワームーブメント、ラブ・イン、ビー・イン、F**K、グラス、トリップ・・・という言葉とともにサイケデリックという言葉が聞かれ始めていた。
ロック・ミュージシャンやバンドの自己主張やトリップの為のロックが取りざたされ始め、バンドの中には自分達のサウンドや主張を3分間程度では本当に伝える事は出来ないから、シングル盤は出さないとか、レコード化そのものを肯定しなかった連中(例えばグレイトフル・デッド)もいた。音楽評論家ばかりかファンもロックはシングル盤で聞くものじゃない!と言っていた。数十分かけて1枚のアルバ ムを聞き通すのも苦にならないものだった。
しかし、トータル・アルバムとサイケデリックの長時間演奏との魅力は別物だ。
サイケデリック・サウンドの特徴は、快適なトリップの水先案内の為のサウンドを、単純でありなが らも強烈なリズム、格別のファズ・ギター、チープなオルガン、摩訶不思議な歌詞などで延々と繰り広げられる万華鏡のような音のページェントとして演奏されるロックと言える。サイケデリック・サウンドのうねりの中に浸っている快感は例えようもないものだった。
1967年、Jefferson Airplaneの「Somebody to love/あなただけを」、Doorsの「ハートに火をつけて」が春から夏にかけて大ヒットした。
それ以前にも、Strawberry Alarm Clockの「Insence & peppermints」やBlues Magoosの「We ain't got nothing,yet 恋する青春」のヒットに始まったPsychedelic rockは1967年に爆発したのだ。
FENの番組では、聞いた事もないような新しいロックをどんどんかけまくっていた。
バンドの名前と思われる単語くらいしか聞き取れなかったが、それらのサウンドは17歳の僕にとっ てはエルヴィスを初めて聞いた時以上の興奮を覚えさせてくれた。
Jimi Hendrix Experience ,Seed,Amboy Dukes,Electric Proones,Country Joe & Fish,Canned Heat、West Coast PopArt Experimental Band,Sons of Champlin 等々。
テープ・レコーダーで録音して何度も聞いた。
中でも、Grateful Deadとの出会いは強烈だった。延々と続く剃刀の斬れ味のギター・ソロに背筋がゾクゾクして、「Viola Lee blues」には病みつきになってしまい、以来、30年間にわたってGrateful Deadの虜になってしまった。
ライブで1曲20分とかメドレーで1時間やそこらぶっ続けで演りまくる60年代後半からの数年間、最高のROCKがあった時代だった。

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