キングスネーク伝説

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Legend of KingSnake

【ザ・ヒッピーズ】

トラックのヒッチ・ハイクで、関西、関東のヒッピーが福岡に流れてきたり、逆に福岡から関西へたどり着いたりしていた。
ことさら何をするとかしたいとかじゃない、簡単に言えば「なのにあなたは京都に行くの」という歌の文句ぐらいと思って欲しい。行ったり来たりする以外には、何もしなかったのかもしれない。
JOMON(京都)とか ジァンジァン、BYG(東京)といったロックの店やライブ・スポットが目当てだったのだろう。
この頃、良く聞いていたレコードは元祖ウエスト・コーストのグレイトフル・デッド、ジェファーソン・エアプレーン、ドアーズをはじめジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス、それにクリーム、初期のピンク・フロイド、レッド・ゼッペリン、ムーディー・ブルースといったサイケデリックなサウンドだった。
サイケデリックなサウンドを言葉で言い表すのは難しい。正解ではないかも知れないが、オルガン(けっしてキー・ボードではない)とファズがかかったギター、リズムは単調なモード奏法、ボーカルに電気処理をかけ、その音が紫色に見えることといったところか。
視覚的には、グリーンの画用紙に赤のインクで描いたり、絞り染めの柄だ。サイケデリックなロックとか、ステージのバックに繰り広げられる万華鏡のようなライト・ショウはハイになる為のものだ。
  春吉の交差点を川沿いに少し行くと、「ピット・イン」という、ちょっと怪しげな地下に降りていく店があった。サイケ・サウンドと青白い照明が、あの時代を特徴づけていた。紅茶の葉がくすぶるような臭い(たまに見かけるGメンがそう説明していた)を感じるような気がしたのは、僕だけではないかも知れない。須崎のコンサートで見かけた連中とよく出くわした。目であいさつをしたり、右手でピース・サインをすると話しが出来たものだ。
ロックの事や映画の事を話したり、今度どこそこでコンサートがあるとか話しながら、一晩中、川の水面下で香に包まれてサイケ・サウンドに浸っていたものだ。
 福岡のみならず、関東、関西をはじめ全国からヒッピー達が博多にやってきていた。どこで寝泊まりしているかは判らないが、コンサートや溜まり場になっていた店に行けば、いつでも気軽に話せるヒッピーズだった。
現在のように情報誌などが有るわけでもなく、彼ら関西、関東からやって来たヒッピーズは日本中のロックの情報源でもあり、博多のロックをあっちこっちにPRしてくれる口コミの媒体でもあった。福岡空港や博多駅ではなく国道3号線の道路沿いを玄関口として情報が行き来していた。

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